あしたも生きよう!

春休みですが、4月から娘も中学生
交通費やら色々料金区分が変わりまして、何かとお金もかかるのですね。

そんなお出掛けの帰り道でのこと。
卒業した小学校の音楽のW先生と偶然再会しました。

W先生は、赴任して1年。娘が6年生の一年間だけでしたが、母娘共々一番好きな先生でした。

緊急時などの集団下校する場合、各地区班の担当の先生が割り振られていて、私もこの地区の世話係で関わらせて頂き、W先生が私達の地区班担当でした。

先生は、今まで音楽室の隅で埃を被って眠っていたアコーディオン、和太鼓など、見たことの無いような様々な楽器を目覚めさせてくれました。どんな楽器でも弾きこなしてしまう知識と多才さにも驚くのですが、子どもたちへの指導力がまた素晴らしいのです。

本来、音楽や図工の授業は、子どもたちにとって、自由な発想と表現でのびのびと奏でることや作ることを学ぶ科目だと思うのです。教科書にある事だけを教えているのでは、それは伝わりません。

初めて学校公開日でW先生の授業を拝見していて、直ぐに「この先生、違うぞ!」と分かりました。

後日、公開日のアンケートに、音楽の先生の授業の素晴らしさについて書いて提出しました。

「上手に歌いましょう」ではなく、第一声の出し方や強弱の付け方、そして聴く人に伝える表現の方法を、段階を踏んで教えていらっしいました。最後には、生徒全員を教室の後ろで参観していた保護者の方向を向かせて歌わせました。その表情は輝いていて、歌声に感動してウルッとしてしまいました。
譜面通りに歌うのも大切ですが、音楽は奏でるもの。楽しむもの、それを教えてくれる先生って、数少ないと思います。

そんな内容でした。


それと更に先生の素晴らしさを感じさせて頂いたのが、小学校最後の年の最大行事「音楽会」でした。
1年生から6年生まで、全ての学年をお一人で指導なさっていたのですが、演目が各学年毎にミュージカルのようにお芝居仕立てのものや、歌、楽器演奏、和太鼓、音楽室にこんな楽器があったの?と思うようなバラエティに富んだ、演出にも趣向をこらした感動の音楽会でした。

娘も先生の授業を受けて直ぐに、音楽の楽しさに魅了されたようです。

そして、卒業前に卒業生ひとりひとりにメッセージカードを作ってくださいました。そこには、鼓笛隊で演奏した時のキーボードを持っている娘の写真が貼ってあり、先生からのメッセージ、一緒に鼓笛をやってきた5年生でキーボードを受け継ぐ子からのメッセージが書いてありました。娘は、嬉しくて涙が出たそうです。一番好きな先生だったと、卒業後も先生に手紙を出したいのでとお願いして、住所も教えて貰っていました。

そんな先生との偶然の再会に母娘で歓喜し、先生も自転車を止めてくださって暫しお話しました。

どれだけ私達母娘が先生を好きだったか、保護者のサプライズ鼓笛隊の練習にまでお付き合い頂いたり、卒業式でもピアノ演奏をしてくださり、涙の卒業式に感動したこと。卒業式に先生にキチンとご挨拶出来なかった事が、心残りだったこと。思いの丈を伝えました。

そこで先生から、
「私は、今でもお母さんからのお手紙(公開日アンケート)を(胸に抱きしめるような仕草をして)大事に持ってます。自分がしてきた事を分かってくれる人が居る!と嬉しくて…。私の宝物なんです。」と嬉しそうに言ってくださいました。
そんな思いがけないことを言って頂いて、私も嬉しくて涙が溢れてきました。アンケートの事は忘れていましたし、それを大事にしてくださって、私の言葉を励みにしてくださっていたなんて感激です。

実は、このところ人間関係でトラブルがあり、自信喪失しており、自分が大嫌いになっていたのです。
自分なんて いなくなってしまえばいいのに!と考えてしまうくらいに落ち込んでいた時でしたから、

こんな私でも、人の役にたてたのかな。そんな風に受け取ってくださって、有難いなと救われました。

明日も生きてみようと思わせてもらいました。


家に帰った後、娘が「W先生とママって、なんか似てると思ってた。」と言われました。
私も表現者の端くれで、音楽を愛し子ども達に伝える先生とどこか共通点が有るかもしれません。
先生も大人と接するのが苦手そうだし

またどこかでお会いしたいな。
出会ってくださって、ありがとうございます。

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