輪切りの私

MRI検査に行ってきました。
長年患っている腰痛ですが、今回の痛みはちょっと違和感があるので、一度キチンと診て貰おうと思いまして、かかりつけの病院に行きレントゲンを撮りました。しかし特に以上はなく、
「もしかするとヘルニアかもしれないので、調べて欲しいんですけど。」
と言うと、
「ここはMRI機器がないので専門機関を紹介するので、その結果を見てこちらで診断でも宜しいですか?」
と、美人の女医さん。

TVとかでお馴染みのベッドに寝てドーム型の中に入って撮影するアレを、自分が経験する日がくるとは。

撮影用の衣に着替え、いざ出陣!
ベッドに仰向けに寝ると、膝の下にマットを敷いてくれて、右手に緊急呼び出しブザーのスイッチを持たされ、耳にはヘッドホン。そこから微かな環境音楽が流れていました。
担当は若い男性技師さんで、
「腰の撮影なので、手はお腹の上ではなく身体の横に置いてください。15分程で終りますが、身体を動かさないようにお願いします。動かさなければ寝てしまっても構いません。では、始めます。」
と諸注意を告げ、ドアの外に出て行った。
ベッドが動き出し、いよいよカマボコ型の機器の中に入って行く。まるで宇宙船から脱出するコックピットにいるような気分です。ヤマト発進ー!ってなことを頭の中で言ってみたりして(笑)
「では、始めます。大きな音がします。」
一気に緊張感が高まりました。
ブーブーブーとブザー音が鳴り出しました。なるほど結構うるさくて、ヘッドホンの音楽はかき消されてしまいます。
暫くすれば音は鳴り止むのだろうと思いきや、鳴り続けるブザー。
そして気付いたのです。
私は、高所恐怖症ですが、閉所も苦手なようです(汗)
つぶっていた目を開けて目の前にある天井を見つめて気分転換でもしよう。気力を振り絞って、そう、他のことを考えようと努力しましたが、にわかに冷や汗が出て来ました。

このままあと何分閉じ込められたままになんだろう?もし、ここで地震がきたらどうしよう?狭い!苦しい!
ブザーが煩くて寝るどころじゃないじゃないっ!
動いちゃいけないと思うと自然に呼吸も浅くなってしまいました。
硬いベッドに仰向けに寝るのは、猫背の私には辛すぎるのです。実は、美容室のシャンプー台も苦手で、気分が悪くなることがあります。
ヤバイ!どうしよう。右手に持ったナースコールを使おうか?
そう思った時に、技師さんの声
「あのー、ブラジャー着けてますか?金属が付いているので外して頂けますか?」
あわや脱出成功!?更衣室に逆戻り。

更衣室に案内してくれた若い女性スタッフが、着替えの前に説明してくれたのですが、あまりに早口でしたので理解できなかったのです。しかも、
「腰の撮影ですので、下のズボンだけ脱いでもらって、」とか「そのグレーのTシャツの上に着てもらって構いません」とか言うので、ブラは外さなくても良いのだと思い込んでしまったのです。

さぁ、仕切りなおして再びベッドに横たわり、同じ手順を踏んでコックピットの中へと戻っていきました。
相変わらずの警戒音のようなブザー、薄い音楽、硬いベッドに狭い空間。
日焼けサロンって、こんな感じだよね?私には無理だなぁ。やらないけど。

どうやってこの騒音と狭さに打ち勝とうか?と考えつつ天井を見つめていました。
天井は丸く白く、真ん中に淡いブルーグレーの太い線が自分の頭上から足の方へ真っ直ぐ伸びています。
じーっと見つめていると、ここがどこだか分からなくなるなぁ。
真っ白だと、狭いのか広いのか、空間が分からなくなりそうだ。だから線を入れてるのかなぁ?
とどうでもいいことを考えながら、ブザー音とは別の機械が動く音なのでしょうか?一定のリズムを刻んでいるのに気付きました。時々ブザー音とはリズムがずれていくので、
「なんじゃそりゃ!」「おいおい!」と頭の中でツッコミを入れて、ただただ我慢しました。

「あと2分ぐらいですのでー。」
おー!ようやく終るのね。もう少しだ、がんばれー!
「お疲れ様でした。これで終了です。」

こうしてコックピットから脱出し、無事生還しました。

次の金曜日に輪切りになった私を見るのが楽しみです。
悪い結果ではない事を祈ります。


その金曜日の夜19:30~
早稲田PA/F SPACE(パフスペース)にて
お手軽に本格的なパントマイムが観られる「さくっとパントマイム♪第29回」が開催されます
料金¥1,000です。
今回も面白いパントマイミストが登場します。
出演者は、今川雅一さん、たかくわみえさん、ズッカーマン明子さん、まっさん、Omiさんの5名
ミニレクチャーは、なんと!ズッカーさん。

私も見に行きまーす。腰の具合が良ければですが。

詳細:http://pantomimeweek.blog44.fc2.com/


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